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会計を理解すると社員の行動が変わるといいますが
営業マンならどうなりますか?

売り上げはかなり上がったが、キャッシュがなくてボーナスを出せないようなケースを
考えてみましょう。仮に会計が分からず、キャッシュフローと損益の違いを理解できない
営業マンなら、「オレもほかのみんなもあんなに頑張って売ったのに、ボーナスが出ないなんて
社長のドケチ!」なんていうことになりかねません。

 これは、その営業マンが「売っただけではダメで、売掛金までちゃんと回収して初めて
分配可能な利益になる」ことや「損益計算上でもうかっていることとキャッシュがたくさん
あることは必ずしもイコールではないこと」を知らないからです。営業マンが会計を理解し
会計情報を日ごろから会社(社長)と共有していれば、こんなことは起こらないでしょう。

 ところが、売り上げ目標の達成にはうるさくても、売掛金の回収やチェックは経理担当者任せ
という会社が少なくありません。請求書を出し遅れて相手の会社の締め日に間に合わず
1カ月入金が後になってもまったく気にしない、という例もあります。ひどい場合には、請求書を
出し忘れたまま長い期間が過ぎてしまい、いまさら相手に支払ってくれと言えなくなってしまった
という事例も聞いたことがあります。

 これらは、営業マンをはじめとする社員が、会計(知識・情報)を把握していないことに原因が
あります。入金が1カ月間も延びると、会社にどれだけ損害を及ぼすのかを理解していたら
請求書を出し忘れるなどという初歩的なミスはしないはずです。売掛金の入金が遅れれば
それだけで仕入代金の支払いが遅れたり、必要な資金を金融機関に金利を支払って借りたり
満期まで持つつもりでいた受取手形を割り引かなければならなくなったりと、大きなマイナスに
なることを営業マンは知っているでしょうか。

 あなたの会社に、入金予定を経理から聞かれて怒る営業マン、いませんか? 
会社の資金繰りを営業マンが分かっていないことの弊害は、想像以上に大きいのです。

 また、「売り上げ成績は上がっても、接待や事後のトラブル処理にものすごくお金がかかった」
「遠隔地に新規顧客を開拓できたのはいいけれど、アフターフォローの交通費がかさんでしまった」
ということもあるでしょう。これらは、利益の意味を理解していないことから起こる現象です。
採算(利益)感覚を身につけた営業マンなら、コストをほどほどの線に収めてくるものです。
透明会計が浸透した会社の営業マンは、「オレは会社の利益をちゃんと考えながら売っている」
「言われたことをやっているだけのロボットではない」という誇りを持って、仕事を進めること
になります。

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