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元気な経営を目指して
中小企業にとって「新人」とは
<2007年5月号>
4月から5月にかけて、大企業では新人研修の真っ最中です。
企業によっては3月の内から様々な資料を送付し、インターンシップを含めて アルバイト的な感覚で業務研修を始めている企業も少なくありません。
さて、中小企業にとってはどうでしょう。 超売り手市場だといわれている昨今の 採用の現場で、中小企業にとって実は新人研修ほど目障りな ものはありません。何故なら新人(新卒)を採用することなどほとんどできず、大企業に根こそぎさらわれて
いるのが現状なのです。また、運良く採用ができたとしても定型的な新人研修の仕組みなど持っていませんので、都度あたふたと現場の人間だけで企画し、それでも少人数
過ぎて研修という単位にはなれない程です。つまりが、中小企業にとって「新人研修」は ないないずくしなのです。
しかし、悲観ばかりはしていられません。中小企業にとっての新人(新卒)の 定義を変えるのです。中小企業にとっての新人とは「社会人経験3年から5年の人材」
つまりが第2新卒呼ばれる人たちです。今、大企業は必要人員の2‐3割増で新卒採用を 行っています。つまり、学卒者の30%強が 3年以内で離職するという現状を前提としての採用です。
逆に考えれば、必ず約30%の若者が3年以内に「第2の職場」を探して飛び出すことになるのです。中小企業はここにターゲットを絞り込むべきです。何故なら3年間大手企業が必死に社員研修も含め、戦力化の為に多大な費用を費やした人材が
濡れ手に粟の状態で、「第2の職場」を探しているのです。しかし、この約3割の人材に対してのマイナスイメージ、大企業の落ちこぼれ的な不安に、新人自らが
「会社選びの5つのポイント」を挙げています。
@自分のやりたいと思う仕事がある A一緒に働きたいと思える社員がいる
B人を大切にしようとする風土が有る C成長企業である D社会貢献の高い仕事である
これらのポイントが全て大企業にあると思いますか?あろうはずがありません。世の中を知らない為に名前に馴染みの有る大企業に何となく入ってしまい、上記5つのことが 実現できないと感じ、新しい環境を求め始めるのが入社後3年から 5年だと言うことです。 中小企業にもこの5つのポイントは当てはまりますが、中小企業 にとっては新人に限らず全ての 社員にとってのヒントがここにあるのです。あなた(社員)は何故働くのか。@は、やりたいと思える仕事を一緒に探してあげればいいABは、社長が自ら実践すればいいCDは、社長は自分の会社を必ずそう信じています。つまり中小企業にはこの5つを揃えられる可能性が、絶対にあると思いませんか?それを社員にわからせる方法が必要なのです。何故働くのか、給与や福利厚生だけで はなく、「生きがい」を会社の中に求めているのだと。
太田アカウンティンググループ 代表 太田 孝昭 著
※経済界倶楽部発行「出会い」掲載
